重債務国
欧州の金融機関は、保有する重債務国の国債に多額の含み損が発生し財務内容が悪化。仏ベルギー系金融機関のデクシアは破綻に追い込まれた。市場では、「次 はあの銀行が危ない」との疑心暗鬼が広がっており、リーマン・ショックの際のように市場から資金が調達できなくなり、連鎖破綻する懸念が拭えない。
年末には、借り手である一般企業の資金需要も高まる。金融機関に潤沢な資金を供給することで、融資余力を高め、企業活動に悪影響が及ぶのを防ぐ狙いもあるとみられる。
だが、白川総裁は会見で、「流動性供給を行って時間を買っている」と語ったように今回の措置は、市場の動揺を抑える効果しかない。欧州金融安定化基金(EFSF)の拡充やユーロ共同債の導入などで足並みが乱れる欧州の取り組みの加速が急務だ。