リーマン回避
日米欧の6中央銀行が協調して金融機関へのドル資金供給に踏み切ったのは、欧州の債務危機が、2008年のリーマン・ ショックのように金融機関が連鎖破綻する世界的な金融危機へと発展するのを事前に回避するのが狙いだ。損失リスクにおびえた金融機関が貸し渋りに走り、実 体経済に悪影響が及ぶことを防ぐ効果も期待できる。ただ、時間稼ぎの策に過ぎず、債務危機の抜本的な解決がなければ、信用不安の沈静化は望めない。
「短期の資金市場でドルの資金調達のレートは上昇し、欧州の国債金利はスペイン、イタリアで上昇している。金融機関の株価も下落し、全体として緊張感を高めている。そういうことに対応した」
日銀の白川方明総裁は30日深夜に開いた会見で、ドル資金の供給で6中銀が協調する狙いをこう説明した。